企業やブランドのイメージを象徴するロゴデザインは、ビジネスにおいてもブランディングにおいても非常に重要な要素の一つです。その為ロゴデザインを依頼する際には、失敗しないためにポイントを押さえる必要があります。以下では、ロゴデザインの依頼をする前に知っておくべき3つのポイントを解説します。
1.ロゴデザインの重要性と目的
理想のロゴを作成するためには、なぜロゴが企業やブランドにとって重要なのかを理解することが必要です。ロゴはサービスや商品と結びつき、企業やブランドのイメージを確立するために作られるデザインです。商品やサービスで経験した事柄がそのロゴを見るたび思い出され、より認知を深めていくような役割を持っています。そのため一目で認識されるような独自性が求められます。
そのほかにもロゴデザインには、以下のような役割があります。
- ブランドアイデンティティの確立
- ブランド価値の向上
- 視覚的な印象の強化
- 記憶に残る印象の創出
- ターゲット層へのアピール
つまりロゴを依頼する前に必要なことは、自社のブランドイメージやターゲット層、ビジョンやミッション、ブランドストーリーを把握しまとめておくことです。それに基づいてデザイナーはイメージをロゴデザインに落とし込んでいくからです。
2.納品データ等ロゴデザイン制作において考慮すべきこと
ロゴデザインの制作方法は、手描きで描く方法とグラフィックデザインソフトを使用する方法があります。手描きで描く方法は、ペンや毛筆、水彩画などのアナログな手法を使って、紙やキャンバスに直接描き込む方法です。手描きで描く場合は、手描きならではの独自性やデザイナーの個性が表現されることが多いです。
一方、グラフィックデザインソフトを使用する方法では、Adobe IllustratorやPhotoshopなどのアプリが使用されコンピュータ上で制作します。グラフィックデザインソフトを使用する場合は、手書きにはない精度の正確性や再現性があります。修正なども行いやすいです。
またロゴをデジタルデータにすることで、ウェブサイトやSNSなど様々な媒体で使用できるようになります。そのため現代においては、手描きで制作した場合であっても、最終的にグラフィックデザインソフトを通し、データとして所有するケースが大半です。
看板、名刺、印刷物、webとあらゆる媒体で使いやすくなるよう納品時はIllustratorのデータ（拡張子.ai）やPhotoshopのデータ（.psd）PDF（閲覧用）、jpg（高解像度）、png(背景透過)などの状態で納品してもらうといいでしょう。
3.ロゴデザイン制作におけるクライアントとデザイナーの役割
ロゴデザインの制作において、クライアント（依頼主）とデザイナーは協力関係にあるのが望ましいです。
クライアントは、自社のブランドイメージや目的、ターゲット層などについてデザイナーに詳しく伝えることが求められます。また、予算や納期、使用用途なども明確にしておく必要があります。これらの情報を共有することで、デザイナーはより適切なロゴデザインを制作することができます。
一方、デザイナーは、クライアントからの情報をもとに、イメージをロゴデザインへと落とし込みます。クライアントからの要望やフィードバックを受け入れ、修正を加えることも重要な役割です。
以上のような関係であるため理想のロゴデザインを実現するためには、デザイナーはクライアントとコミュニケーションを密に取り合う協力関係であることが求められます。最初の見積もりや打ち合わせの時点であまりヒアリングを重視しないデザイナーは、流れ作業的に進める傾向があるため注意が必要です。
ロゴデザイン制作において失敗しないための3つのポイント
ロゴデザインは企業やブランドのイメージを表す大切な要素であり、目的やターゲット層に合わせて考える必要があります。以上のような注意点を踏まえロゴデザインの依頼を成功に導いていきましょう！